練習会 2015 第2回報告

日時:
2015年5月17日(日) 10:00〜15:00
テレイン:
美々牧野 (千歳市美々)   [縮尺 1:10,000, 等高線間隔 5m]
コースセッター:
宮川
参加者:
原田、山崎、岡本将志、堀口、昆野、岸、小原、白石、岡本仁志、吉岡、榊原、坂井、林、松江、久保田、松本龍之介、西田、柏木、細井、川本、本田、法覚、島松、塩平、清水 (敬称略)
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ポイントオリエンテーリング

第2回の練習会は記録会形式のポイントオリエンテーリングを実施しました。

元は千歳市営牧場の草原で、緑が美しい季節を堪能するコースとしました。
Aコースはロングディスタンスレースのコンセプトで、コントロール位置は易しく複数のルートからどれを選択するかを問うコースとしました。当初案ではアップ率が1%未満になってしまったため、7番・11番の位置を変えて登りを稼ぎました。
Bコースは北と南のオープンエリアを使い、最後に千歳湖の森を一周するコースです。

コース図・成績・ラップ解析・レッグ分析などは以下にあります。
ラップ解析で何をやっているのか?については、以前に"ラップ解析の活用"というコラムを書いています。コラムのラップ解析とは?の節からリンクを辿って読んで下さい。

 Trainig_bibibokuya 
 2015年05月17日 [美々牧野]
 A   Map 成績 ラップ解析 レッグ分析 チャート 7km ↑85m 岡本将 0:55:40
 B   Map 成績 ラップ解析 レッグ分析 チャート 5.4km ↑75m 塩平   1:00:49
出力日時 : 2015/05/18 18:55

以下、コースセッターの想定したAコースの解説です。

S->1:
スタート直後に、森を直進、森の北を迂回、森の南を迂回の3ルートを想定しました。南を迂回してオープンの道を走り、道の曲がりからコントロール東の沢を経由してアタックするとかなり簡単になります(オープンを走りながらルートの先読みができます)。そこでスタート位置を少し北に寄せましたが、そのせいで南に走る人が一人もいなかったのが残念でした。
1->2:
直進が基本ですが、何をチェックポイントに選ぶかでルートが若干変わってきます。2番目の東西に走る道に出た時点でガケとの位置関係で現在位置を確認し、そこから直進するか、広い凹地の中心を経由して真南に走るパターンが多いものと考えました。走力に自信があれば西の道を走ってコントロールの南西からガケ沿いにアタックするのもアリと思います。
2->3:
「低木の生えた荒れ地」によって直進が乱されます。南北に伸びるガケを横切りますが位置を特定するのは困難です。現在位置を確定するチェックポイントが無いので不安感はありますが、心理的なプレッシャーに耐えて足を停めずに走り切り、コントロールのある開けた沢に出た時点で地図を正置・照合すればアタックは容易です。

不安を感じると、どうしてもスピードが低下しますが、それに耐えてスピードを維持するのが"オリエンテーリングで"早く走るコツです。オーバーランの歯止めとして歩測を使用し、カウントアップするまでは地図も見ずに記憶だけで走り切ることが大事です。歩測の使い方については練習会2014 第4回報告で解説しています。

3->4:
11番のように高度の低い位置に置けば難易度は上がりますが、草原に揺れるコントロールフラッグが見えるのを愉しむためと、次のロングレッグへの布石として4番の位置を決めました。
4->5:
千歳湖の東に広がる湿地の迂回で3ルートを想定しました。湿地東の道、湿地の南縁沿い、湿地南西の高台回り、です。どれを通っても差が無いように4番の位置を調整しました。
5->6->7->8:
6番、7番はBコースと共通で、「地図の先読み」ができるサービス区間のつもりでした。しかし1位の岡本さんは6番を思い違いしてミスしたそうです。
8->9:
渡れない湿地を東に迂回するか、西に迂回するかを問うレッグのつもりでした。まさか3名以上も下半身ずぶ濡れを覚悟して直進するとは思いませんでした。認識を改めました。ちなみに西回りで『渡れない湿地と通常の湿地の境をみつけて渡る』というプランはいまいちだと思います。湿地の状態の変化は連続的で明確な境はありません。それを見極めようとすると、どうしても速度が落ちます。橋を渡ると決め打ちして、道まで走った方が早いだろうと考えていました。
9->10:
ここも千歳湖の迂回方向を問うレッグです。さすがに泳いで渡ったりはしなかったようです。
10->11->F:
1->2と同様にチェックポイントの選び方でルートが微妙に変わりますが、大差無いところを走っているはずです。

初版:2015年5月19日 最終更新:2015年5月19日