練習会 2011 第6回報告

日時:
2011年10月2日(月) 10:30〜14:00
テレイン:
走れ!島松環境保全地区 (北広島市南の里)
コースセッター:
宮川
参加者:
小山、崎原、田川、辻本、内山、野坂、昆野、横山、宮川、青木 (敬称略)
メニュー:
セット&スイープ (設置と撤収)

紅葉にはまだ早いですが、だいぶ涼しくなり蚊もいなくなったので森の中を拠点にして練習会をおこないました。

今回は設置されたコントロールを回るのでは無く、コントロールの設置と撤収を繰り返すセット&スイープです。設置位置を間違えると後から撤収に行った人にチェックされるので、普段のトレーニングよりも慎重な地図読みと地形判断が必要になります。

目的:配布地図
詳細な地図読みと正確な地形把握
地図:
集合場所を中心に150m/250m/350m/450mの同心円を描き、直線と小道を境界にしてA〜Eのゾーンに区切る
小道は使用禁止 (ゾーンB・Dは小道を使えないので公平のために・・・)
実施方法:
  1. 各組にフラッグを1つ渡し、ゾーンを指定
  2. 集合地点で5分間作戦会議
    指定したゾーン・距離でコントロールを置く場所を地図上で決める
  3. セット開始
    現地で予定したポイントを確定し、フラッグを設置
    もし位置を確定できない・地図が怪しい等があれば代替地点に変更する
  4. 最後の組が戻ったら地図にコントロール位置を記入して別の組に渡し、別のゾーンの地図を受け取ってスイープ開始
    (コントロール位置が間違っていたら、きっちりと文句を言う)
  5. 回収が終わったら次のセットへ

設置されたコントロール位置およびセット/スイープ担当者を以下に示します。水色の欄(上段)がセット担当、白色の欄(下段)がスイープ担当です。
撤収に際し「コントロール位置が違う!」というクレームはありませんでした。(「地図が怪しい」という意見はありましたので、今後修正されることを期待します)

距離に応じてセットして戻るまでの時間を指示しましたが、実際の時間は結構バラバラでした。さっくりとフラッグを付けて帰ってくるチーム、周囲との位置関係まで時間をかけて確認するチームなど個性が出て面白かったです。

セット&スイープ
ゾーン距離
150m250m350m450m
A崎原・野坂---田川11'18"小山・横山14'20"青木・宮川27'22"
辻本・宮川3'06"青木・内山9'13"崎原・野坂19'43"田川・内山22'14"
B小山・横山---辻本・宮川8'30"田川13'27"崎原・野坂27'22"
青木・内山3'57"崎原・野坂6'04"小山・横山19'29"辻本9'16"
C田川・昆野---青木・内山36'16"辻本・青木23'13"小山・横山15'45"
崎原・野坂5'17"小山・横山11'40"田川5'28"青木・宮川20'45"
D辻本・宮川---崎原・野坂17'48"内山・宮川14'20"田川・内山18'49"
小山・横山8'06"田川5'25"辻本・青木20'20"崎原・野坂22'44"
E青木・内山---小山・横山12'49"崎原・野坂16'37"辻本14'59"
田川・昆野9'18"辻本・宮川9'34"内山・宮川16'14"小山・横山24'58"
コントロールセット位置

今回の練習目的は"詳細な地図読みと正確な地形把握"であり、これを漠然とではなく明確に意識しておこなうため二人一組を原則として実施しました。「どこにセットしようか?」と二人で作戦会議をする場合、地図を見て頭の中で考えるだけでは済まず、"言葉"にして相手に判るように説明しなければなりません。また現地を確定する時も、自分の地形判断を"言葉"で伝えることが必要になります。言葉にして伝える、ということはイメージを論理的に説明するということです。

オリエンテーリングのレースでは、地図を読む時は等高線・植生表記を基に立体的なイメージを頭の中に構築します。逆に現地では視界から得られた景色を頭の中で地図表記に変換してO-Mapと比較します。この際に「ここで等高線が広がっているから、こちらに尾根が分岐して・・・」などと論理的に筋道を立てて考えていません。自転車に乗っている時に「右に曲がるにはハンドルを回して、体重を右に・・・」などと考えないのと同じです。
しかし立体的イメージを地図表記に変換する能力は人間ならば誰でも持っていて、ちょっと練習すればすぐに出来るものでもありません。最初は時間をかけて論理的な筋道を追いながらイメージを組み立てる練習を繰り返すことで身に付きます。
「イメージ」を強制的に「言語化」するため今回は二人組で練習をおこなってもらいましたが、参加者の皆さんはキチンと論理的に言語化することができたでしょうか?

オリエンテーリングのレース中で得たイメージを言語化して論理的に組立て直す方法として、一般的には以下があります。


区間タイム  走者
合計タイム  コース
ミニリレー結果
チーム走順
1走2走3走4走5走6走
内山・田川6'00"  内山3'01"  田川5'55"  内山4'13"  田川 ---   内山 ---   田川
6'00"    39'01"    414'56    519'09    6 ---     133'29    2
崎原・野坂8'25"  崎原12'22" 野坂 ---   崎原 ---   野坂4'11"  崎原4'49"  野坂
8'25"    120'47"   2 ---     334'07"  438'18"   643'07"   5
青木・宮川5'59"  青木4'55"  宮川5'37"  青木5'29"  宮川14'39"青木8'00"  宮川
5'59"    510'54"   616'31"   122'00"   436'39"   344'39"   1
辻本3'15"  辻本5'20"  辻本4'21"  辻本5'31"  辻本

3'15"    48'35"     112'56"   618'27"   5

横山・小山 ---   横山5'57"  小山6'12"  小山


 ---     2 ---      5 ---      4


4回のセット&スイープ終了後にレクリエーションとして2コントロール/コースのミニリレーをおこないました。
コース図をチーム分印刷してなかったので地図が足りなくなる、手動計時でラップタイムを記録できず飛んでいる、等けっこうグダグダになりましたがご勘弁下さい。


初版:2011年11月13日 最終更新:2015年11月24日