紅葉にはまだ早いですが、だいぶ涼しくなり蚊もいなくなったので森の中を拠点にして練習会をおこないました。
今回は設置されたコントロールを回るのでは無く、コントロールの設置と撤収を繰り返すセット&スイープです。設置位置を間違えると後から撤収に行った人にチェックされるので、普段のトレーニングよりも慎重な地図読みと地形判断が必要になります。
設置されたコントロール位置およびセット/スイープ担当者を以下に示します。水色の欄(上段)がセット担当、白色の欄(下段)がスイープ担当です。
撤収に際し「コントロール位置が違う!」というクレームはありませんでした。(「地図が怪しい」という意見はありましたので、今後修正されることを期待します)
距離に応じてセットして戻るまでの時間を指示しましたが、実際の時間は結構バラバラでした。さっくりとフラッグを付けて帰ってくるチーム、周囲との位置関係まで時間をかけて確認するチームなど個性が出て面白かったです。
ゾーン | 距離 | |||||||
150m | 250m | 350m | 450m | |||||
A | 崎原・野坂 | --- | 田川 | 11'18" | 小山・横山 | 14'20" | 青木・宮川 | 27'22" |
辻本・宮川 | 3'06" | 青木・内山 | 9'13" | 崎原・野坂 | 19'43" | 田川・内山 | 22'14" | |
B | 小山・横山 | --- | 辻本・宮川 | 8'30" | 田川 | 13'27" | 崎原・野坂 | 27'22" |
青木・内山 | 3'57" | 崎原・野坂 | 6'04" | 小山・横山 | 19'29" | 辻本 | 9'16" | |
C | 田川・昆野 | --- | 青木・内山 | 36'16" | 辻本・青木 | 23'13" | 小山・横山 | 15'45" |
崎原・野坂 | 5'17" | 小山・横山 | 11'40" | 田川 | 5'28" | 青木・宮川 | 20'45" | |
D | 辻本・宮川 | --- | 崎原・野坂 | 17'48" | 内山・宮川 | 14'20" | 田川・内山 | 18'49" |
小山・横山 | 8'06" | 田川 | 5'25" | 辻本・青木 | 20'20" | 崎原・野坂 | 22'44" | |
E | 青木・内山 | --- | 小山・横山 | 12'49" | 崎原・野坂 | 16'37" | 辻本 | 14'59" |
田川・昆野 | 9'18" | 辻本・宮川 | 9'34" | 内山・宮川 | 16'14" | 小山・横山 | 24'58" |
今回の練習目的は"詳細な地図読みと正確な地形把握"であり、これを漠然とではなく明確に意識しておこなうため二人一組を原則として実施しました。「どこにセットしようか?」と二人で作戦会議をする場合、地図を見て頭の中で考えるだけでは済まず、"言葉"にして相手に判るように説明しなければなりません。また現地を確定する時も、自分の地形判断を"言葉"で伝えることが必要になります。言葉にして伝える、ということはイメージを論理的に説明するということです。
オリエンテーリングのレースでは、地図を読む時は等高線・植生表記を基に立体的なイメージを頭の中に構築します。逆に現地では視界から得られた景色を頭の中で地図表記に変換してO-Mapと比較します。この際に「ここで等高線が広がっているから、こちらに尾根が分岐して・・・」などと論理的に筋道を立てて考えていません。自転車に乗っている時に「右に曲がるにはハンドルを回して、体重を右に・・・」などと考えないのと同じです。
しかし立体的イメージを地図表記に変換する能力は人間ならば誰でも持っていて、ちょっと練習すればすぐに出来るものでもありません。最初は時間をかけて論理的な筋道を追いながらイメージを組み立てる練習を繰り返すことで身に付きます。
「イメージ」を強制的に「言語化」するため今回は二人組で練習をおこなってもらいましたが、参加者の皆さんはキチンと論理的に言語化することができたでしょうか?
オリエンテーリングのレース中で得たイメージを言語化して論理的に組立て直す方法として、一般的には以下があります。
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4回のセット&スイープ終了後にレクリエーションとして2コントロール/コースのミニリレーをおこないました。
コース図をチーム分印刷してなかったので地図が足りなくなる、手動計時でラップタイムを記録できず飛んでいる、等けっこうグダグダになりましたがご勘弁下さい。