一部だけ例を記入した課題図(1/10,000を1/5,000に拡大)に各自で尾根線・沢線を書き込み
尾根・沢と地図(1/5,000)を照合しながら現地を移動(〜1時間)
推薦の地形を中心に各自で地形を確認
帰り道として460mのショートコースを実施(タイム計測無し)
メニュー(3)(4)共に尾根・沢に沿った移動が多かったので、逆に横切る形のレッグで実施
尾根・沢は重要な線状特徴物ですが、等高線表示では断続的に表されるため慣れない人にはラインとしての方向・繋がり方を読み取り難いところがあります。 今回はテレイン"切羽緑風"の等高線が特に入り組んだ場所を選び、尾根・沢に沿った線を地図に書き込むことにより等高線から線状特徴物を読み取る練習をしました。
尾根線/沢線で地形を表現すれば線状特徴物としての把握は容易になりますが、等高線表示には別の利点があります。 尾根(沢)の幅(広さ)・高さ(深さ)を表現できる点です。 これを実感し、等高線の曲がり具合から尾根・沢の形を予測できるようになるために、地図を地形を照合しながら現地をゆっくりと歩きました。
普段のオリエンテーリングでは読み飛ばしてしまうような微細な地形を逐一照合しながら歩くことで等高線表示への理解が深まります。 (同様なことはO-Mapの地図調査でも学習できます。これが自分達で地図調査をおこなう意義でもあります)
最後にミニレースを始める前に、「オリエンテーリングで速く走るためには、地図を詳細に読み取る能力を備えた上で、あえて地図を読む回数を減らすことが大事だ」ということを説明しました。
詳細に地図を読み、慎重に現地と照合しながら進めば迷うことはありません。しかし必然的に移動速度は遅くなります。 本当に速い人は、「これ以上省略したら本当に迷ってしまう」というギリギリ最低限のポイントだけ押さえて暗記し、できるだけ地図を読まずに走ることに専念します。
どうやったら「これがギリギリ最低限」というレベルを判断できるのでしょうか?(しかも走りながら・・・)
"地図を読まずに速い人"は普段から家で(時にはトレーニングしながら)地図を読んでいます。Mapコレクターである場合も多いです。
つまり地図を読まずに走るために地図読み能力を磨いています。
皆さんも以前の練習会のコース図や遠征で手に入れた内地のO-Mapを読みながらトレーニングしてみてはどうでしょうか?