レース中の歩測はコントロール間の要所、すなわちチェックポイント間の歩数を予測し、その予測した歩数を数えていく技術です。
チェックポイントに着くたびに歩数を"0"に戻して数え始めます。
ではレース中に歩測する利点はなんでしょうか?
現在位置確認を省略し、その余裕で他の事が出来ます。
100mを何歩で走れるかを計測してそれを覚えていても、実際のレースでは有効に活用することはできません。
レース中の歩測は精度を犠牲にしても大幅な単純化が必要。
こんな計算を暗算でやっていたら、かえって時間がかかってしまい「より早くゴールする」という目的に対し本末転倒になってしまいます。
そこで歩数を計算し易くするため、以下の単純化をします。
簡略化計算では10%以上(17歩)の誤差が出てしまいました。
距離にすると40m以上手前です。
"歩測(とコンパス直進)だけ"でチェックポイントに辿り着くには致命的に大きな誤差です。
しかし地図からの情報を加えると、この程度の誤差は補正できます。
もちろん実態に合わせた補正も当然おこないます。
大事なのは90歩のうち60〜70歩の区間の間、"歩数を数える"、"ときどきコンパスで方向を確認する"という単純な動作をするだけで、
"地図と現在位置の照合"という目先の地図読みを省略して余裕が生まれるということです。
そして予定歩数到達により"目先の地図読み"に戻るきっかけが得られる点も大事です。
こうして生み出した余裕をスピードアップに充てるか?次の次までルートを決める地図の先読みに費すか?は状況に応じたレース戦略というものになります。
"歩数を数える"、"ときどきコンパスで方向を確認する"というのは単純な動作でしょうか?
ましてやトップスピードで走りながらや、地図を読みながら歩数を数えるのは?
結論から言うと、ふだんから歩数を数えながらランニングしていると割とすぐに出来るようになります。
ついでに。地図上で何度も距離を測っていると、物差しを当てなくても一目で何cmか判るようになります。(と言うか何歩か判るようになります)
人間の感覚というのはなかなかバカに出来ないもので、繰り返しているとけっこう鋭敏になります。